プチ・マトリックス

 感情を捨てると、電波が聞こえる。

 ここ数日で、色々と困惑する状況が発生。「怒り」などの感情や情感を失うことと引き替えに、自分の個人レベルの思惑や損得勘定、プライドを超えて、人間関係のネットワークを映像的に図式化する。絶え間ない頭痛と発熱はその代償。問題の根源は、数年間前に仕掛けられた「嫉妬」をエネルギーにした排除のプログラムの暴走と判明。最初にプログラムを用いた「嫉妬」の持ち主は、バランスを持たない二・三世代に逆排除プログラムを仕掛けられている上、現在のプログラム仕掛け人に未来予測能力が決定的に欠如しているため、システム全体がゆっくり自滅するシナリオとなっている。トリガーが判明しても、手の施しようがない。解決法は超単純で「適材適所、最低限の意志決定に関する権限委譲」だが、現在の意志決定者はそれを望んでいない、ファシズムをする気もない。ただ、彼によって任命された権限を持たない管理職によるシステム化された異物排除がゆっくりと続く。

 という夢を、マトリックス三部作をビデオで全部続けて鑑賞した夜に観た。苦しい。