【ラジオアンビエント】001 ペンギン

アンビエント アンビエント アンビエント

よい響きですね

 

どういうわけか昔から

この言葉の響きが大好きでして

 

なるべくかんたんに言いますが

音楽のアンビエントっていうのは

ロックとかジャズとか同様のひとつのジャンル

日本では環境音楽などと直訳されることもあります

 

ここちよい一つのフレーズがずっと繰り返されたり

いろいろな響きのシンセサイザーで宇宙や見知らぬ世界を表現したり

鳥の鳴き声や滝や海の水音などと 重ねたり重なったり

 

言葉を選びますが

人間の思考を一種の幼児化、赤ちゃん化するような音響やリズムが

自分が主に愛好していたアンビエントでして

 

若い頃は見境なく名盤といわれているものや新しいCDやレコード

信じられないかもしれませんが

食事を抜いて買ったり聴いたり

 

類は友を呼ぶといいますが

そういう友達も何人もいて

寝食を忘れて

徹夜で音楽聞いたり、楽しかった

 

そういう生活を数年間 続けていたら

師匠だとおもっていた先輩方をはじめ、友人たちも

仕事や生活環境の変化など理由に

別の世界に旅立っていったり育児など忙しくなったり

 

ふと我に返って

アンビエントのことは忘れて

パクパクご飯食べていたんですね。

この過去15年から20年ぐらい

 

で、去年

春先に新型コロナウイルスに感染して2週間ばかりダウンして

回復後もしばらく、頭の中が

古新聞と鼻をかんだちり紙を詰めたみたい

ぼーっとしてしまい

 

ある6月のお天気の休日に

体力回復のため、近所の海辺を散歩している時に

友人と携帯電話で電話していたら


頭の中にライクあモーゼburning bush的な光が刺して

小さな生き物みたいなものがあらわれて……

 

説明がおかしいですね

 

ちょうどコロナ前年の夏休み 

室蘭の市立水族館で見た若いペンギンのような気配が動きながら

 

アンビエントアンビエントアンビエント」って訴えていた

 

なんか笑ってしまって

電話口でどうしたのと聞かれて

アンビエント アンビエント アンビエントだよ」って声にしてみたら相手もアンビエントいいよねって笑っていて

そしてその時から

歩くことを覚えたばかりのあかちゃんのような

ペンギンのようなものたちが

自分の身の回りで

 

ゆら、ゆらっと 

踊りはじめたんですね