寒梅

HelloTaro2005-03-05

お天気もいいし、昨日の雪の名残探し&温室に咲いている「睡蓮の花」を見学・撮影しに新宿御苑にぶらり一人旅。午後3時ちょうどに到着したら、お目当ての熱帯植物が栽培されている温室はもう閉館だという。わーこれと同じ失敗を今までたぶん5回ぐらいしているわ。諦めて鞄からカメラを出そうとすると、鞄の中には空っぽのケースしか入っていない。なんだかなぁ。「震えているのは〜さむいからじゃないのわかってェ〜あなたかァァァらぁぁぁ吹いてくぅぅゥゥゥるぅっうぅ〜つめたい風のせいなのぉ〜」と歌い出してしまいたくなる瞬間。しかしiPodにマイクを装着し「俺はデジオの録音するためにココまでやってきたんだルンルン」とおもむろに自分に言い聞かせてみる。これって貧乏性。約1年ぶりに訪問した新宿御苑はベンチや施設など部分的に改装してあって、ぶらぶら録音しながら徘徊するだけで楽しめた。というか、梅の花を見つけると、いちいち花弁に顔を寄せて鼻で深呼吸し口から息を吐き出すという行動を、ブルーベリー畑で補食活動を行うアラスカのクマのように熱心にくりかえしていたら、なんだかメチャクチャにヘンな気分になる。白梅よりも紅梅のほうが強い香りがするので、厚手の花弁&開花したてで真新しい花粉の紅梅を選んで顔を埋め、目を閉じていたら無意識に激しく俺自身が勃起してた。何に発情しているのだ俺はバカだぁヘンタイだぁ。帰りに新宿大通りの紀伊国屋書店本店で買い物をしている最中も、鼻や喉の奥底から梅の花の残り香がわき上がり続けた。梅花のエロスは執念深く甘く切なく青梅の酸味と毒を予感させるキワドクときめく円熟した清純さに満ちている。ような気がする。

Helloデジオstupidity:Hell057 新宿御苑
春の気配にあふれる新宿御苑にて「牧野富太郎自叙伝」(講談社学術文庫)読了後の感想と、同時代の植物学の将来と展望については、まったく語っていません。
http://easy.dedio.jp/home/stupidity/media/blog/main/2005/03/radio_05_193634.mp3
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