アホと死す

アホなことに、この数日間「生命と死」についてずっと考えている。解決のつかないことに思考を費やすのは時間の無駄だけど、面白いから仕方がない。
きっかけは「アポトーシス」という言葉を偶然知ったこと。ギリシャ語で(アポ=離れる+トーシス=落ちる)、つまり自殺に例えられる言葉、、、、なんだけど、おいらは「アホと死す」で覚えた。
最近の生命学によると、細胞の「死」には二種類あるという、一つは交通事故のような不慮の死、突然の死。これをネクローシスと呼ぶ。
それに対して、ある臓器が成長の課程で役割を失い、突然、取れたりする。オタマジャクシがカエルになる時、尾っぽが無くなったり、もしくは人間の母胎の中にいる胎児の指と指の間にある「水かき」状の膜が、出産後には無くなってしまうなど。役割を終えた細胞が、自ら組織を壊すための目印=Fas(ファス)と呼ばれる物質を出す。すると体内のFasリガンドというタンパク質に結合し、自然に自ら死へと至る=アポトーシス、つまり自殺する。
つまり生命は自らの内側に自らの死をコントロールする仕掛けを持っている、というお話。じゃ、生命体である我々人間が作った国家は? 社会は? どうなのだろうか? 

参考:佐賀大学医学部脳神経外科 - 頭の知恵袋
「第32章:きれいな細胞の死」&「第33章: 癌の自然治癒はアポトーシスである」
http://www.med-doctor.info/brain/