妖怪ハンター

熱にうなされていた時、なぜかモウロウとした頭で本棚にあった諸星大二郎先生のマンガ「海竜祭の夜・妖怪ハンター」(集英社: ISBN:4420137045)を読んで面白かったので、最新刊の「魔障ヶ岳・妖怪ハンター」(講談社: ISBN:4063720608)を購入。庄内・出羽三山山岳信仰三輪山大物主神話などを題材にしたサスペンス。傑作でした。実は「海竜祭の夜」などの妖怪ハンターシリーズは10代、20代、30代と、読むたびに印象が変わるというか、どんどん印象と味わいが深くなってきた。読む側の引き出しをテストしてくるような知的な要素と、それを突き抜ける奇想のヌケの良さ、思いっきりと切れ味のバランスが絶妙。実は絵柄が若干苦手で喰わず嫌いしていた部分もあったのだが、とりあえずシリーズ全部を読んでみよっと。