タイヤキ

小腹が減ったので、四谷駅の近くてタイヤキを購入。店の前で食べようとすると、小麦のスポンジの中から固い蔓らしい繊維がはみ出していた。
引っ張ってみると、約1m50cmもある立派なタケボウキが出てきた。
「おばちゃん、このホウキ、タイヤキの中に入っていたよ」
「あ、アンタ人の店のモノを勝手に断りなしに持って行くのはドロボウよ」
瞬間に背後から現れた店主のおじさんに首を締められた。
こまったのでポケットから臭い水を取り出して鉄板の中のタイヤキにふりかけると、そこらじゅうに死を連想させる臭い匂いが広がって人々が硬直したのでホウキを使って追い払って逃げた。凶器のホウキは逃走中、水道橋付近で神田川に投げ捨てた。
これらの行為は、宇宙の均衡に何をもたらすのだろうか?