脳内「クーリンチェ少年殺人事件」

「君を世界から守るために僕はいる。だから僕が君をかならず守ってみせる」
「ありがとう。でも、あなたに私を守ることはできない。私は私で私を守ってくれる人を見つけたの」
「僕は君を憎むよ」
「ごめんなさい(だけど、あなたにその権利はないのよ。お子様には、ね)」
 僕は君を守るために世界と対立した、しかし、君は僕から去っていく。君は世界に去っていく。僕に残されたのは、ただ、世界と自分との、絶望的な対立だけ。
 そして、君は世界に、去っていく。
 グサッ!!
 ドク、ドク、ドク・・・・・。
 バタン。