こんな夢をみた。

 アジア森林地帯のムスリム・ゲリラの村を取材で訪問。未成年の少年が集まる木造の小屋のような学校施設の中にいると、外が騒がしい。なにやら兵士達が集会場に集まってトランス状態になっており、奇妙なリズムの音楽と手拍子が聞こえる。すると目の前にいた少年がいきなり操られたように立ち上がり、恍惚とした表情に。周囲のホコリくさく赤黄色のフィルターがかかったような景色の中で、彼だけが青白い光につつまれたように。誘われるように肩に手をのせると、意味でもなく言語でもなく、ただひたすら小刻みに震える波のような恍惚感に飲み込まれた。
 あっという間にその時間が去ると、それまで少年のような顔だった男の子は、男性の表情に。兵士として学校の建物から出ていく。