読書の準備を

HelloTaro2006-04-11

裏原宿から千駄ヶ谷方面にいった神宮前2丁目の路地に、ちょっと気取った本屋さんが新しく開店していた。毎日、近くを自転車で走っていたのだが、気がつかなかった。
ざっくりと、デザイン・美術・ファッションなどの雑誌や単行本、絵本などならべた、いわゆる本屋のセレクトショップ的なお店。基本的に古書好きな自分としては、ハマるにはちょっと物足りないが、通勤途中のシャレオっつな本屋ということで、プチ応援の意味で奥本大三郎氏の「東京美術骨董繁盛記」と、松浦寿夫氏と岡崎乾次郎氏の対談集「絵画の準備を」を購入。
しっかし、いつ読むヒマを作れるのだろうかと思うと、ちょっとゲッソリ。ここんとこ月・月・火・水・木・金・金ペースで仕事している上に、福田和也氏の「地ひらく 石原完爾と昭和の夢」上下巻が、とても面白いのだがずっと終わりにたどり着けなくて困っている。中華料理店や韓国料理店などでオーダーした食事を待っているときに、料理にツバとか入れられるとこまるので、この天才肌の陸軍軍人の伝記を開く勇気がないのも、なかなか読了しない理由の一つ。先日、アマゾンで購入した洋書のチベット美術意匠図鑑や、福田里香さんの料理レシピをテーマにした絵本をはじめとして、おもしろそうな積ん読状態の本に囲まれ、ゼイタクなうめき声をあげる日々は続く。だらだらと家での時間を喰っているネットを思い切って断線しちゃえばいいのだろうが、そうもいかないのもまた悩める所。