2006-07-04 鏡 マジックミラーのように、表面にうつるイメージの裏側に、なにか奇妙な人影の気配を探して、鏡の裏側をのぞき込む。 追いかけても追いかけても、その人影は捕まらない。 諦めたとたん、ようやく背中に手をかけることのできる距離まで追いつく。 声をかけて、振り向いた人影は、闇の中の自分自身。 ただそれだけのこと。