ドリームタイム
夢を記憶するのも特殊技能なのだろう。
たしか、夢の中で身体をコントロールするためには、まず自分の意志で自分の両手を眺め、なにかをつかんだりすることから始めなくては成らないということを読んだ記憶がある。
それをきっかけに、まず自分の意志で自分の「夢の中での肉体」を支配することで、夢全体に対して主体性を持って接する方法なのだが。
オーストラリアのアポリジニたちは、晩年、部族での役割を終えて死をを待つ頃に、空を何時間も見上げ、あの世に旅立つ準備を行う。
白昼夢的にドリームタイムとよばれる、向こうの世界を眺める体験。
昨日の晩にみていた夢すら忘れてしまう自分には、こっちの白昼夢のほうがいいかなぁ。
しかし、生きながら逝く死の境地にひたるには、まだ早いような気もして。