鄭和

そのまま銀座に行こうかと思ってJRの駅まで行く。
昔、ホモ映画館があった横道を抜けると、普通のピンク映画と普通の映画をやっていた。高校時代に男子集団でこのホモ映画館に行くのが流行ったことを思い出したが、まあどうでもいいことだ。
が、思い直して、引き返して東京国立博物館で開催中の「京都五山 禅の文化展」へ。
偶然、先週からずるずる宮崎正勝著「鄭和の南海大航海 永楽帝の世界秩序再編」(中公新書)を読んでいたのだが、その中にエピソードとして出てくる永楽帝足利義満にあてた国書などが出展されており面白かった。書の中から風が吹いているようで。
ちなみに鄭和(ていわ)というのは、14〜15世紀に明の皇帝の命を受けて東南アジア、セイロン、インド、中近東、はてはアフリカまで到達するような大航海を、2万5000〜7000名の配下をつれた7回も成功させた雲南生まれのムスリムの宦官である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%84%AD%E5%92%8C
で、東博の特別展の内容に戻ると、当時の禅僧はただ宗教だけでなく国際政治のコンサルタントシンクタンクのような機能を備えていたことを強調していたような。
そのまま中国を通過して、インドを越えて、世界の海にも情報は繋がっていたような。もしかしたら、金閣寺はその末端に位置している壮大な宗教的インスタレーション作品だったような。そんな幻想が脹らんでいくような気持ちにもなったけど。
ま、その頃には酔いもさめて、ぐったり。
とりあえず、夜明け前にハスの花を鑑賞しに上野にいって、それから出社してもよいかなぁと考えてみたり。でも夏の朝は眠いしなぁ。
そんな一日でした。