精霊の守り人

守り人シリーズ」を知ったのは、プロダクションI.G.制作NHK衛星で放送されたアニメーション作品がきっかけ。こちらは「攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLE」TVシリーズでスター演出家になった神山健治監督によるもの。
攻殻機動隊と同様、約20分間のTV枠の中に、劇場映画のようなクオリティ&濃度で物語を凝縮するスタイルを維持しながら、日本やブータンなど連想させるアジアの山岳森林地域を舞台に、正面から映像を紡いでいく心意気が気持ちE。原作と異なるエピソードや設定も説得力がある。原作者とアニメ演出家との幸福なマリアージュ。今年は特に「皇国の守護者」という、コミック暗黒史に刻まれた原作者と作画者の確執&中断という出来事もあったので。
これは私見だが、押井守氏が世に送り出した最高の成果・結果の一つが、神山健治監督の演出術だろう。こちらに関しては、スタジオボイス誌に連載中の「映画は撮ったことがない」で惜しげなく披露されている。ぜひ神山健治演出の「闇の守り人」を映画館で見たい!!

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