模様としぐさ

先月末まで諸事情によりイタリアにいた。
やっぱり現地にいかないとわからないことがあって、たとえば小動物のふるまいやディティール。
よくヨーロッパの絵本などでちいさなカメの模様を執拗に描いてあることがあり、自分はこれはヤン・トーロップみたいに、一種の表現手段だと思っていた。
が、露天でうっているカメをみたら、まさに執拗に甲羅の模様をなぞったみたいになっている。
ヒエロニムス・ボスやブリューゲルを代表に、アホずらして口をあけた小鳥の絵がよくあり、寓話的なデフォルメだと思っていたのだが、フィレンツェにいた小鳥はやはり暑さに口をぽかんとあけていた。
世界はまだまだ面白い。