草食系政権再編に期待する

あれは小泉純一郎ブームの初期だから、もう8年も昔になるが、年上の友人であったライターが謎の死を遂げた。未だに死因はわからない。
出会った頃は1990年代初期の、自分がまだ学生だったころ。ピエール滝にも似たがっしりとした体格で、バブル期の週刊誌風俗情報ライターの出身で、新宿2丁目や歌舞伎町のクラブでDJをしており、タイやインド好きな遊び人で、要するにみんなの兄貴分だった。
最後に会ったとき、総理になる直前の小泉旋風ドキュメンタリーをテレビで観ながら「俺が総理になったら大麻を合法化してやるぜ」と息巻いていたが、自分がすんなり合意しないと、ややがっかりして理解できないという風にため息をついていたのが印象的で。つい先日、夢の中に出てきたのだが、夢の中でもやはり死因はわからず、なんで山中で一人で死んでいたのと聞いたが、やっぱりトボケられた。ちっ、死人なのにケチだぜ。
さっき、ぼんやりとアメリカのニュースサイトを眺めていたら、財政難になったアメリカで、税収を見込んでマリファナ合法化が促進されているという記事を読んだ。カリフォルニアの有権者の56パーセントはマリファナの課税に賛成、つまりは合法化を支持しているという。
Recession Sparks Efforts to Legalize Pot(2009.7/24 newser.com)
http://s03.megalodon.jp/2009-0726-1126-11/www.newser.com/story/65252/recession-sparks-efforts-to-legalize-pot.html

実際にカリフォルニア州オークランド(映画評論家の町山智浩さんがいらした場所ですね)では今月医療用マリフアナの課税法案が圧倒多数で可決した。

Oakland Proposes Nation's First Pot Tax(2009.4/30 newser.com)
http://s04.megalodon.jp/2009-0726-1124-59/www.newser.com/story/57697/oakland-proposes-nations-first-pot-tax.html

医療用マリフアナに課税、米国初 加州オークランド(2009.7/22 CNN.co.jp)
http://s02.megalodon.jp/2009-0726-1116-58/www.cnn.co.jp/usa/CNN200907220017.html

世の中というのは、変わるときにはあっという間に変わる。
もしかすると、アメリカのこの動きは、世界のドラックを巡る資金を、ブラックマーケットから引き上げる力になるかもしれないし、日本もその中に含まれて行く可能性も、しかも政権再編等に伴って、数年で一気に変革することも、まったく無い話ではなくなっているのではないかと思ったり。
最近の若い男子は、アルコールを飲まない草食系男子などと呼ばれているらしいから、料理など含めて草を嗜む可能性は高いし。その栽培事業は日本中の農閑地と休耕地の有効活用にもなるし、副産物の繊維なども再利用できるし二酸化炭素削減にも役立つエコだし(ガソリン車をエコと呼ぶ発狂的な詐称は終わりにしよう)、ビールやタバコ並みに課税すれば育児手当や教育費など諸々の財源不足などあっという間に解決する。
日本のバイオテクノロジーは、ここで炸裂させればオリジナルの地ビールならぬ地麻ブームも夢ではない。
銃がなくて、マリファナ合法だったら、世界各地からの観光客も見込めるし、産業としても面白いのでは?
もちろん、合成ハードドラックの禁止と法規制は必要だけどね。
民主党はもちろん、政権および産業構造再編の錬金術として、このパンドラの箱を開ける勇気のある政治家がいたら、絶対に支持するね。
とか思うとさ、やっぱりピエール滝に似た兄貴は、死ぬのが早すぎたよ。