2006-05-02から1日間の記事一覧

古いモノ

ふと考えてみると、自分の部屋の家具のほどんとは、中古だし、部屋は古本だらけ。なんだけどね。 ま、逆に古いものは、なにか枯れた味わいもあるしね。たとえそれが怨念がこもったものであっても。 誰だったか、たしか推理小説家のアガサ・クリスティは、14…

千羽鶴

川端康成の長編小説の中で「千羽鶴」がいちばんすき。 作者が書き上げた原稿メモをいれた鞄を盗難で失い、続きを執筆するヤル気がなくなったという理由で未完成のまま放置されたというエピソードで締められる、ちょっとノロわれた作品。 すぐに手元に見つか…

行ったり来たり

小林秀雄や青山二郎、井伏鱒二など、骨董品にハマった昭和の文人などみていると、同じ茶碗や徳利、酒杯、そして愛人などが師匠や友人、弟子との間をいったりきたりしている。 弟子は、先人が褒め称えた「モノ」に、恋いこがれ、あこがれ、そしてタイミングが…