麻酔

HelloTaro2007-08-26

数年ぶりに歯の治療中。
前に行っていた歯医者は、なんとなく一度予約を入れずに「また来ます」と伝えたまま、おそらく2年ぐらい行ってなかった。
で、ヨメの紹介で別の歯医者にてちょっと点検してもらうことにしたら、そのタイミングで、古い親知らずの治療跡からぽろっと歯の欠片が抜け落ちたりして。
時来たりということなんだろう。
で、今日は麻酔注射なぞ。
楽しいなぁ麻酔。うがいしたら、唇から水がこぼれちゃうの、自分の意志に反して。神経の周囲をドリルで刺激すると、意志で痛さをこらえても無意識にカラダが震えるのね。で、段階的に麻酔薬を1瓶分打たれた。でもラッキーなことに神経を抜くことは勘弁してもらって、外に出る。口から左奥歯のあたりがじーんとシビれたまま。
おもしろいのでコーヒーを買って飲んでみると、やっぱり少々、左側から漏れ気味なの。

ハス池

歯がシビれたまま電車に乗って上野に行く。
眼鏡のレンズが劣化してしまったので、買い換えようと思っていて。最近人気の999.9か、ジョンレノンが使っていたことで有名な、上野に本店のある白山眼鏡店にしようと思っていたんで。
しかし、朝飯も昼食も食べてないことを思い出して、アメ横のそばにある昇龍の別館に行ってギョウザとビールを注文。ここのギョウザはデカイので一皿4個でも十分に満足。で、ビールは、やや口からこぼれ気味。麻酔の効果とアルコールで、色々となんだかわからなくなって、やっぱり楽しいなぁ。
白山眼鏡店をぶらついた後、ほろ酔い気分で不忍池のハス池を歩くと、あの世気分で楽しいの。本当に。
池の浄化作戦がうまくいったのか、やたらハスとハス花が元気で美しい。全体からみて七分咲きというところか? 水の上に淡いピンク色の蓮花(レンゲ)がくるくるとまわってただよっているのを眺めているだけでうれしい。

鄭和

そのまま銀座に行こうかと思ってJRの駅まで行く。
昔、ホモ映画館があった横道を抜けると、普通のピンク映画と普通の映画をやっていた。高校時代に男子集団でこのホモ映画館に行くのが流行ったことを思い出したが、まあどうでもいいことだ。
が、思い直して、引き返して東京国立博物館で開催中の「京都五山 禅の文化展」へ。
偶然、先週からずるずる宮崎正勝著「鄭和の南海大航海 永楽帝の世界秩序再編」(中公新書)を読んでいたのだが、その中にエピソードとして出てくる永楽帝足利義満にあてた国書などが出展されており面白かった。書の中から風が吹いているようで。
ちなみに鄭和(ていわ)というのは、14〜15世紀に明の皇帝の命を受けて東南アジア、セイロン、インド、中近東、はてはアフリカまで到達するような大航海を、2万5000〜7000名の配下をつれた7回も成功させた雲南生まれのムスリムの宦官である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%84%AD%E5%92%8C
で、東博の特別展の内容に戻ると、当時の禅僧はただ宗教だけでなく国際政治のコンサルタントシンクタンクのような機能を備えていたことを強調していたような。
そのまま中国を通過して、インドを越えて、世界の海にも情報は繋がっていたような。もしかしたら、金閣寺はその末端に位置している壮大な宗教的インスタレーション作品だったような。そんな幻想が脹らんでいくような気持ちにもなったけど。
ま、その頃には酔いもさめて、ぐったり。
とりあえず、夜明け前にハスの花を鑑賞しに上野にいって、それから出社してもよいかなぁと考えてみたり。でも夏の朝は眠いしなぁ。
そんな一日でした。