瞑想中

HelloTaro2004-12-10


 今年読んだ活字の本の中で、いちばん印象深かった一冊は「ミナを着て旅に出よう」だ。「粒子」も「旅のかけら」も好きだけど、皆川明氏は、運命に導かれ、運命を信じ、運命を自ら生きているし、そういう人の言葉は力強い。以前、なんの予備知識もなしに星野道夫氏の「森と氷河と鯨」を読んだ時と同じような、深い部分へのゆさぶりを感じた。 
 そして、今年出会った本のベスト1は、初夏に迷いながら白金のブティックを初めて訪れた時、レジ脇に置いてあったmina perhonenの布見本帳。指先で読むテキスト。文字の無い物語。あまりの贅沢さと濃度に頭の中が歪んだ。乙女向きのショップでオジサンはピンバッチしか買わなかったけど、本当はあの見本帳を譲ってくださいとお願いしそうになった。来年1月に宇都宮で、それらminaのハギレを使ったコラージュブックを作るワークショップ等が開かれるそうです。行かなくちゃ。行きたいな。
宇都宮美術館 http://u-moa.jp/jp/event/index.html
「ミナを着て旅に出よう」皆川明 ISBN:4812522226
「森と氷河と鯨」星野道夫 ISBN:4418965289