佐島の魚

資本論などと言わなくても、沢山有るときに品の価格は安くなり、少ないときには高くなる。
三浦半島は佐島漁港近くの魚屋、、、プロの飲食店の仕入れなども行うような店では、その経済のルールが明解であり、沢山あるもの、ちょっと古くなりかけたものは、恐ろしく廉価に、そしてプレミアのつく地タコなどは高く、つまり客としては行ってみないとなにが買えるかわからないという、ギャンブル性の高いお店で、そこが面白い。生きたアオリイカの刺身がどうしても食べたいとか、そろそろタチウオの季節かなとか、ウルメイワシ欲しいなぁとか思っても、入荷は海と天気と潮次第。また見た事も食べ方もわからないような魚もいっぱいいて、とりあえず買って、一応、お店でも聞くけど、帰宅してから魚の素性や詳細、旬などもネットで調べてみたり。そういうのも楽しい。今日はたまたま朝、中国は福建省の海辺の屋外の料理店(ようするに魚屋と生け簀があって、テーブルは庭にビールケースとかで作っているような感じ)で食べた食塩で蒸し焼きにした貝料理の話を家族としていたら、話題に上ったマテ貝を売っているのを初めて見て、なんかの縁だと思って購入。生きた貝が10匹で500円ほど。塩焼きにして食べたら、淡白で軟らかいサザエと蛤の中間みたいな味わいでやっぱり旨い。一緒に金目やサバなど特売の魚が一箱1,000円ほどで発泡スチロール一箱売っているのも入手。ちまちま内蔵を洗って開いて干物にしたり煮物にしたり、そんななんでもないようなこともとても楽しい。