アルプス

歌舞伎町の中心にそびえる都会の浄化施設、都立大久保病院の裏路地。ラブホテル街の一角。一見さんを拒むかのような料亭風の門をくぐると、中は段ボールや調味料、酒瓶などが積まれた調理場。奥の客席に案内されると、そこはガレージつまり駐車場を改装した打ちっ放しコンクリートな空間。アナーキーな造作だが、換気はたいへんによろしい。chap001さまの「生活記:http://chap001.exblog.jp/i18」で存在を知って以来、ずっと訪問しようと狙っていた店。お兄さんに案内されて席に座ると、テーブルの上だけでなく、横の部分をていねいに拭いてくれる。「6月中は料理すべて半額」とのことで、お兄さんのおすすめにしたがい、白ホルモン(半額で350円)、黒ホルモン(同300円)、レバ(同350円)ともろきゅう、ごはん、ホッピーなどを注文。七輪の上に、焼き網がわりの穴のあいた鉄板が乗せられ、網焼きと鉄板焼きの中間みたいな雰囲気。白ホルモン(シマチョウ?)はかなり柔らかめに脂肪を残した感じ。ちゃんと火を通さないと、凝固した脂肪分が口に残るが、旨い。黒ホルモンはセンマイやハチノスのアラらしき部位もまじったチャンプルーなテイスト。ホッピーのおかわりをすると、お兄さんが「ポッピーとホルモンくってのんで、元気パワーだよね。ホッピーとホルモン、最高だよね!!」と、大声で復唱していた。炭代の席料400円含んで会計は3000円ちょっと。ごはんの炊きかげんがいまいちだったけど、この価格(半額)なら通っても良いかな。肉はホルモン系のみで、カルビなどの精肉を一切置いていない潔さも興味深い。冬は鍋もよさそう。
 ◆ ◆ ◆
越前ホルモン アルプス
東京都新宿区歌舞伎町2-35-2
電話:03-5292-3040
営 業: 17:00〜翌5:00、日曜17:00〜23:00(無休)