いまさら

HelloTaro2006-09-09

最近は1秒間に10回ファックと叫ぶDMCな練習を続けていたのですが、今朝は徹夜明け(仕事)の朦朧とした意識のまま、矢沢あい作「NANA」1〜7巻を一気に読んでしまいました。映画でもマンガでも、期待しすぎると面白みが半減する。食事を美味しくする最上の調味料が空腹だとしたら、情報の欠落や期待感の欠如は作品鑑賞の大切なスパイスになるのかもしれない。で「NANA」は事前知識ゼロミリグラムだった上「作画が趣味でない」「前評判が比較的よくない」という二つのマイナス事前情報が逆に作用したのか、かなりよかった。シーンの切れ目に出来事を「失われた過去」としてモノローグ的に回顧する視点が差し込まれることで、奈々=ハチと読者の不明瞭な共犯関係が差し込まれるベタな感じと、脇役キャラの作り込み&気配りなどの要素が印象深い。残りは後日にして、続けて昨日9/8に発売した羽海野チカ作「ハチミツとクローバー」の最終巻にあたる10巻をペロリと読む。あれっという感じで終わってしまったが、たぶん1巻から全部を続けて読むと印象が違うのだろう。単行本全体のページ1/3を締めているあとがきや番外編、藤子不二夫へのオマージュなどの短編集を味わうことで、じわじわうるうると、物語完結の余韻を満喫できた。でも、まだまだ続きがつづられそうな予感も。グロテスク!