HelloTaro2005-03-11

数日前、仕事場の食器棚の上に中国茶器セットを置いて愛用していた。ら、他部署のバイト(幼稚園児が松ボックリで作った雌牛人形みたいな愚鈍な表情の)お姉さんに勝手にゴミとして捨てられていた。あわわわわ。セットの一部はゴミ捨て場から救出するありさま。しかし、一番大切にしていた急須(茶壷)が紛失つまりナッシング。中国の一部では無駄なことをすることを「茶器を洗う」ということわざで表現するように、茶器を必要以上は洗わずに古い味というかヨゴレが付くことをよろこぶ。んで、わざわざ何度もお茶をかけながら、アホみたいにゆっくり一年間エイジングしてヨゴレを育てたものだった。調べてみると、他にもいろいろな茶器や食器などをその松ボックリは「キタナイ」という理由で独断で捨てていた。確認もせずに勝手に人や会社の物を廃棄するって、泥棒と一緒ではないのですか? せめて捨てる前に告知ぐらいしよろっって、思わず瞳を見詰めながらとっておきのアルト・ボイスで魂の奥から思いをこめてテンダーに優しくスイーツに全身全霊で「この松ボックリ×××無××××教養××田舎×××め×××××屠××××殺××××膿××××腐××××××!!!!!!」とか言いたくなった自分自身が情けないダメ人間に思えるし悲しいがやっぱり許せない。原本を思い出せないけど「カルメン故郷へ帰る」のヒロインとして有名な大女優・高峰秀子さんが、少々ビビの入った桃山時代唐津焼だか黄瀬戸だか高価な骨董品を灰皿として愛用していて、ある時、見あたらないので女中さんに聞くと「ヒビ割れていて古くて汚いので捨てて、新しい灰皿と交換しておきました」といわれ愕然としたというエピソードを思い出した。大女優はその後「しかしその時、たかが骨董品に執着していた自分の心の狭さを思い知って」自分自身をかえりみるのだが、俺はいまだにムカムカしているし許すつもりもないしその人には嫌われてもいいと思う。