C4I&datamatics

HelloTaro2006-06-08

先日、入院した祖母のお見舞いの後、池田亮司氏のライブに有楽町に行く。
2004年のC4Iと新作datamatics。両方とも都内では初公演。
賛否両論あるだろうけど、僕は面白かった。
本人は、コンソールルームにいて、ステージに顔を出さない。あくまでも劇場は、理想的に音を鳴らす環境として定義している、まるで映画のようなスクリーン・ショウ。エレガント。
終了した後は、満足した人もいたし、不満げな人もちらほらしていたような。自分も、二階席だったので、低音がちょっと弱かったなぁと。ま、有楽町だし仕方ないのか。池田亮司氏が音楽を担当したダムタイプ「メモランダム」を初台の国立劇場で観たときは、もっと爆音だった記憶があるけど。
もっと書きたいことがあるような気もするが、この田中康夫氏と浅田彰氏の対談で話題となっている作品がC4Iではないか? というエピソードのほうがリアリティがあるような。

田中康夫 へぇ、池田亮司ってどんな音楽をやってるの?

浅田 彰 パルスやノイズだけでできたテクノミニマル・ミュージックなんだけど、最近そこから一種のロマン主義に転回しつつあるって感じかな。(中略)ダウンロードといえば笑っちゃう話があってさ。その池田亮司が、作品をつくるための取材で、アメリカの軍事技術に関する情報を大量にダウンロードしてたんだって。そしたら突然FBIからメールが来て「あなたの情報収集活動を関心をもってモニターしています」と(笑)。スパイ行為を働いたわけでもなんでもなくて、公開されてる情報をダウンロードしただけなんだよ。やっぱり全部見てるんだね、変なやつが危ない情報を集めてないかって。

田中康夫 へぇ、単にダウンロードしてただけでそんなメールが来るんだ。

浅田 彰 ある種の情報にある程度以上アクセスした人間には自動メールが行くようになってたりするんじゃない? クリントン政権時代にはインターネットの監視は反対が多くて実現しなかったんだけど、9/11以降は盗聴でもなんでもありになっちゃったから。

週刊ダイヤモンド憂国放談」2004年3月号より
http://dw.diamond.ne.jp/yukoku_hodan/200403/index.html